diskpartコマンドでハードディスクの完全消去
今月4日の月曜日のこと。長年通っていただいている生徒さんのノートPC画面が真っ黒のままとなってしまいました。電源を入れてもアクセスランプは点滅するのですがいつまでたっても画面が真っ黒のままなのです。バックライトがついていないようだったので教室にある外部モニターにHDMIで接続してみると見慣れたデスクトップが表示されました。どうやら液晶が物理的に故障しているようです。修理をしても高くつきますしWindows11には対応していない機種でしたので電気屋さんの修理費用見積りと比較した結果、この先のことも考えて生徒さんには新品のWindows11PCを購入していただくことをお勧めしました。
新品のPCも注文されて、電気屋さんで今までのPCを引き取ってもらうことにされたのですが中のデータを消去してきてくださいと言われたようです。電気屋さんでは消去の費用もかなりかかるようでしたので当教室に持ってこられました。そこで、古いPCのデータをバックアップ、新しいPCの初期設定とデータ移行も合わせて古いハードディスクの消去も承りました。
新しいPCの初期設定とデータ移行が終わったあとで古いPCのデータを消去します。データの消去は以下の手順でdiskpartコマンドを使い消去しました。
消去するハードディスクをノートPCから取り外してメインマシンに外部接続しておきます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
- diskpartを起動
- list diskを入力
- select diskで消去するHDDを選択
- clean allを実行
- clean allの完了
- 完了後はexitで終了
cleanコマンドだけでも見た目上は消去されますが、clean allで実行した方がディスクの全セクタが「0」で上書きされ、一般のファイル復元ソフト等では元のデータ読み取ることができなくなりますので安全です。
消去後はWindowsも起動しなくなります
デバイスとしてはHDDを認識しています
消去するハードディスクを取り付けたままではWindowsシステムドライブを含むディスクはこの手順では消去できませんが、Windowsのインストールメディアがあれば消去可能です。インストールメディアから起動し、「shift」キー+「F10」キーで管理者権限のコマンドプロンプトを開き、上記の操作で消去します。
最近の大手電気屋さんの設定料金は色々設定してもらうとかなりの高額になります。当教室へ通っていただいている生徒さんには、なるべくお安い金額で設定させていただいております。お気軽にご相談くださいね。