ノートPCのパフォーマンス爆速化!

先日写真クラブでご一緒させていただいてるKさんよりお使いになっているノートPCが10から11にアップグレード後、写真の取り込み方法が変わってしまったのでみてくださいという依頼がありました。その際にノートPCの動作が極端に遅くなっていたので、起動ディスクである内蔵HDDをSSDに交換することをご提案させていただきました。今回は、そのアップグレードのプロセスとパフォーマンス向上についてお話ししようと思います。ノートPCは3年ほど前に購入された東芝Dynabook P3T4LSBPです。

  • アップグレードの準備

まず初めに、このノートPCにはSATA接続以外にもM.2 2280の空きスロットがあることが判明しました。これを活かすべく、Western DigitalのWD Black SN770(M.2 2280 1TB)を購入。注意点として、M.2SSD固定ネジが付属していないので、別途購入が必要でした。

  • データの移行

次に、内蔵HDDに保存されていたデータを失わないように、外付けで接続した交換用のM.2 2280 SSDへCloneCopy(クローンコピー)しました。この手順は、重要なデータを新しいSSDに完璧に複製するための安全な方法です。大切なファイルや設定が失われる心配がないのは嬉しいポイントです。

CloneDrive2
  • SSDの取り付け

データの移行が完了したら、ノートPCの裏蓋をはずし、M.2 2280 SSDをノートPCに取り付けていきます。

P3T4LSBP_1

シャットダウンしたあと、電源アダプターを本体より抜いてから裏蓋のネジをすべてはずしていきます。メモリスロットカバーの下にも数本ネジがありますのでこれもはずしておきます。

P3T4LSBP_2

赤丸部分がツメとなりますので裏蓋をはずしていく際に折らないように注意します。

P3T4LSBP_3

デフォルトのSATA接続内蔵HDD横にM.2 type2280の空きスロットがあります。

P3T4LSBP_4

内蔵HDDはネジなどで固定されていませんので工具を差し込んで持ち上げてあげればはずれます。

M.2SSD_screw

M.2 SSDの固定ネジは別途購入する必要があります。

P3T4LSBP_5

WD Black SN770をM.2 2280の空きスロットに差し込み、固定ネジで固定します。

  • 劇的なパフォーマンス向上

交換後、ノートPCの動作がまさに別次元。PCI-Express Gen4 SSDの高速な読み書き速度がもたらす快適さに驚きました。最新OSであるWindows11の起動が瞬時に完了し、アプリケーションの読み込みもストレスなし。また、SSDは発熱が少ないため、ファンの騒音も低減されます。

taskmanager

タスクマネージャーでディスクアクセスをチェックしても今まで100%状態の真っ赤な表示でしたが交換後は0%と余裕の状態です。ノートPCの内蔵HDDをM.2 SSDにアップグレードすることで、まるで新しいPCを手に入れたかのような快適さとなりました。データの移行には慎重さが必要ですが、その手間をかける価値は十分にあります。もしお使いのPCが極端に遅い場合はSSDへの交換によるパフォーマンス向上を検討してみてください。 SSDの力に驚くこと間違いなしです!