LS150BS6WのCMOS電池交換

先週末、新規申込みをしてくださった生徒さんに持ってきていただいたノートパソコンの電源を入れてもらうと正常に起動しなくなっていました。しばらく使っていなかったとのことで白黒の画面にBIOSエラーの画面がでていました。どうやら内蔵されているCMOS電池が切れてしまった状態です。BIOS画面に入り日付を合わせることで起動しました。

CMOSバッテリーが切れると、以下のような症状が発生する可能性があります。

  1. BIOSの設定がリセットされる:CMOS電池は、マザーボードに接続されたBIOSの設定を保存します。電池が切れると、これらの設定が失われるため、起動時にBIOSがデフォルト設定に戻ります。
  2. 時間と日付のリセット:CMOS電池は、現在の時刻と日付をマザーボードに保存するためにも使用されます。電池が切れると、コンピューターの時計がリセットされ、最新の時刻と日付が反映されなくなります。
  3. ブートエラー:CMOS電池が切れている場合、BIOSは正しく動作しない可能性があります。このため、起動時にブートエラーが発生する場合があります。

これらの症状が発生した場合は、CMOS電池を交換する必要があります。

今回もお預かりしてCMOS電池を交換することになりました。まずは内蔵のCMOS電池がどこにあるかを調べます。NECのPC-LS150BS6Wという型番でWindows7が入っています。裏ブタをあけて確認していくとWi-Fiカードの下にありました。CMOS電池はML1220 3V 二次充電式電池のようでした。

CMOS電池交換1

同じ型のCMOS電池を発注し昨日配送されました。

CMOS電池交換2

早速交換作業に入ります。古いCMOS電池のコネクタをマザーボードから外し新しいCMOS電池を差し替えます。少し配線コードが長いので他のパーツと干渉しないようまとめておきます。CMOS電池に用意されていた両面テープで動かないよう元の位置に固定します。

CMOS電池交換3

Wi-Fiカードを元通り戻してネジ止めし、裏ブタをしめれば作業完了です。

CMOS電池交換4

電源を入れてBIOS画面に入り正しい日付に合わせて保存しておきます。

CMOS電池交換5

これで起動時もBIOSエラーが表示されることなく無事Windowsが起動するようになりました。今回のCMOS電池は二次充電式電池ですのでしばらくACアダプターをコンセントに繋いだまま充電しておくといいですね。